ここではクラウド会計ソフトについて解説していきます。
クラウド会計とは
会計ソフトとは仕訳から決算書作成を行うソフトウェアのことです。仕訳から決算書作成を行う基本的な機能に加えて年末調整や確定申告書の作成にも対応できます。その会計ソフトがインターネット上で、いつでもどこからでも利用できるものがクラウド会計です。
クラウド会計サービスでは、freeeやマネーフォワードなどが主流です。従来の会計ソフトとの一番の違いは、パソコンに会計ソフトをインストールする必要がなく、インターネットに接続できる環境であれば、どこからでも利用できる点にあります。
2022年現在では、まだまだパソコンにインストールする形の会計ソフトが主流ですが、急速にクラウド型の会計ソフトが普及してきています。
クラウド会計のメリット
クラウド型会計ソフトはデータがクラウドに保存されるため、常に最新の状態にアップデートされた会計データを全員が見ることができて、税理士との情報共有もしやすいといったメリットがあります。その他にもたくさんのメリットがあります。
会計データの安全性が向上
一般的なインストール型の会計ソフトは、使っていたパソコンが壊れてしまうと、保存していたデータが消失してしまうリスクがあります。
しかし、クラウド会計ソフトを利用していれば、万が一 手元のパソコンが壊れてしまっても、会計データはクラウド上に安全に保存されています。そしてIDとパスワードさえあれば、他のパソコンからその会計データに簡単にアクセスできます。データの安全性においても高く、たとえばfreeeのクラウド会計は、金融機関と同等のセキュリティーレベルでデータ管理されてます。
銀行&クレジットカードとの自動連携機能
クラウド型会計ソフトは銀行やクレジットカードの経理データを自動的に拾ってきて、自動で仕訳を行ってくれるので、経理による入力ミスは減ります。その結果、社内の仕訳入力作業を大幅に減らすことにつながります。
領収書やレシートなどの画像スキャン
クラウド会計ソフトは、タブレットやスマホからも操作することが可能です。スマホのカメラで領収書やレシートを撮影するだけで自動的に仕訳入力が行われます。手入力に比べて誤入力などのミスや入力時間をを減らすことができます。
クラウド会計を利用している企業の多くのケースにおいては、領収書やレシートなどの画像スキャンデータを顧問税理士事務所に送って、その仕訳入力を税理士事務所が行っています。税理士事務所に仕訳入力を依頼することで、各社員の経理入力作業を大幅に減らすことができるからです。
請求書作成機能
クラウド会計ソフトを使って請求書を作成すると、会計ソフトが売上の計上と入金処理を自動仕訳します。クラウド会計ソフト上で請求書を発行するだけで売上の計上まで自動的に完了します。よって売上の計上漏れといったミスがなくなります。クラウド会計による「請求書一元管理」は非常に便利な機能です。また、「請求書一元管理」を使うことで経理部門の作業時間を大幅に減らせます。
クラウド会計ソフト「給与明細自動反映」機能
クラウド会計ソフトの「人事労務」を導入している場合には会計と給与が連携されて、クラウド人事労務の社員給与のデータは、会計ソフトに自動で取り込まれて、給与の支払いに関する仕訳が自動的に作成されます。経理の作業が大幅に削減されます。
複数人で利用可能
クラウドでデータを一元管理しているため、主に経理担当者が管理していても、経営者が必要なタイミングでデータを確認したり、顧問税理士がデータを修正したり、複数人で経理データを確認することが可能です。しかもそれが海外や自宅など、どこからでも自由にアクセスできます。また、顧問税理士に会計データをメールで送信する作業がなくなります。
月次の売上や経費管理が可能
クラウド会計ソフトでは、仕訳の数値から自動で試算表や総勘定元帳を作成するため、月別の売上や経費をタイムリーに確認することができます。経営者が自社の最新の状況を正確に把握することが簡単になります。もう税理士事務所にいちいち資料提出を依頼する必要がなくなります。
今からクラウド会計に移行するためには…
一般的なインストール型の会計ソフトからクラウド会計に移行するために、いくつか確認することがあります。
顧問税理士がクラウド会計ソフトを使えるかどうかを確認する
2022年現在において、多くの会計事務所がクラウド会計ソフトを使っていません。弥生会計などのインストール型とは仕訳の仕様が異なるため、多くの会計事務所はクラウド会計に移行することを嫌がる傾向があります。当然のことですがクラウド会計を利用することに慣れている会計事務所に顧問を依頼することがスムーズです。
使用する勘定科目を整理する
クラウド会計ソフトに切り替えるタイミングで、今まで使っている「勘定科目」を実態に合って使いやすいように整理することをおすすめします。ついでに「補助項目」もわかりやすく整理することで、事業を思った通りに分析するのに必要な仕訳情報をスクリーニングして拾い出したり、必要な会計資料を簡単に作成したりすることが可能になります。このあたりについてはクラウド会計導入のコンサルを使うと、新しい会社経理が驚くほどすっきり見やすくなります。
おすすめのクラウド会計ソフトは?
クラウド会計ソフトは「Freee」か「マネーフォワード」がおすすめです。インストール型の会計ソフトがクラウド型会計ソフトを作っていますが、旧体制のものを引きずってクラウド移行をしているするため、操作性や視認性で使いにくい部分があります。現状では「Freee」か「マネーフォワード」の2者選択となりそうです。
■ freee(フリー)
■ マネーフォワード
■ 弥生会計オンライン
■ HANJO会計
■ ネットde記帳
■ かんたんクラウド会計
■ 勘定奉行クラウド
<代表的なインストール型会計ソフト>
★ 弥生会計
★ 会計王
★ わくわく財務会計
★ 勘定奉行
★ MJSかんたん!会計
★ ツカエル会計21
クラウド会計ソフトの導入で対応できる税理士を探す
クラウド会計ソフト会社はウェブサイトで対応できる税理士を検索できるようになっています。しかしその中から自社の現状に最適な税理士を自力で探し出すことは困難です。
そこで私たちのような「税理士との関係診断アドバイスサービス」を活用すれば、現在の問題点を把握して、その問題点を解決できる税理士を探すことができます。一番安い「ライトコース」を使えば、3,000円で現状の会計周りの問題を相談して解決の糸口を見つけることができます。
問題点がはっきり見えたことで最適な顧問税理士の条件がわかるので、確実にその条件をクリアできる税理士探しを、一緒に進めていくことができます。
税理士を探すサポートについては別途の料金はいただいておりませんのでご安心ください。
顧問税理士との関係が良いものがどうか見直してみましょう
顧問税理士と契約をすると、税理士の使いやすさや能力を見直すことなく、そのまま長く続けているケースがほとんどです。
顧問税理士と良い関係で続けていくためには、税理士との関係についての改善や、やり取りについてのルール化など、見直していかないといけません。顧問税理士に何も言わなければ、関係はどんどんルーズなものになるのは自然なことなのです。
顧問税理士に毎月、顧問料をただダラダラと支払って、何もしてもらっていないのは良くありません。毎月顧問料を払っているにも関わらず何もしてもらっていないのは税理士だけの責任ではなく、会社から関係性について改善の提案をしないことも問題なのです。
しかし、顧問の税理士に何を言って、どう関係改善の提案をしたらいいのか、「一般的な税理士のするべき仕事」について知らない経営者にとっては難しいことかもしれません。
税理士との関係診断サービスをご活用ください
私たちは2001年から20年以上、企業と税理士をマッチングするサービスを行っています。2022年時点で企業と税理士をマッチングさせた実績件数は4000件を超えます。
税理士のマッチングサービスの経験を通して、既存の顧問税理士との関係作りをどうやったら改善できるかのノウハウが身に付きました。
そこで私たちは、「顧問税理士を替えよう」と考える前に、今の顧問税理士との関係を改善するサポートをしています。
税理士を替えるのではなく、現状を正確に把握して今の顧問税理士との関係を良くする方法をアドバイスしています。これが「税理士との関係診断サービス」です。
社長から顧問の税理士に関する不満点や要望を聞いて、現状の問題点を洗い出し、その内容を基に税理士先生と話をして、改善点を見出していきます。私たちが企業と税理士との間の新しいルールを作り、継続して良い関係が続くようにサポートします。
① 社長からヒアリング
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② 現状の課題点や問題点を洗い出す
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③ 顧問税理士に課題点と問題点を報告
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④ 新しいルールを作る
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⑤ 顧問税理士と良い関係になる
私たちのサービスの特徴は、会社経営の相談に乗ることもできることです。
税理士との関係を改善させるためには、会社経営の課題を理解して、それを解決できる解決方法を知っていなければなりません。私たちの本業は「オーナー企業向けの経営コンサルティング」です。今までに5000社を超える企業の経営相談を扱ってきたため、税理士との関係改善の診断を的確に分析できる能力が身についているのです。
税理士との関係を改善するのと同時に、経営における現状の改善点が見つかる場合も多くあります。私たちのサービスを利用することで経営課題の解決にもつながるため、一石二鳥の改善効果が得られるかもしれません。
まずはお気軽にお問い合わせをしてみてください。ご連絡をお待ちしております。